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ChatGPTとNotionでタスク管理を自動化する方法。手動確認から始める設計

まるも
10 min read

会議中には、たしかに「来週までに確認する」と話していた。 ところが議事録を読み返すと、誰が確認するのか分からない。

ChatGPTへ渡せば、担当者と期限が入った表をすぐ作ってくれます。 整った表を見ると、このままNotionへ自動登録したくなるでしょう。

ここで一度止まります。 会話にない担当者をChatGPTが補っていたら、速く登録できたことがそのまま事故になるからです。

タスク管理の自動化では、転記を消す前に、確認の位置を決めます。

先に手動で一周させる

最初からChatGPTとNotionをAPIでつなぐ必要はありません。

まず、次の三工程を手動で回します。

  1. 議事録からChatGPTがタスク候補を抽出する。
  2. 会議の参加者が、担当者、期限、タスクの内容を確認する。
  3. 確定した行だけNotionへ貼り付ける。

手動の転記は残ります。 それでも、会話からタスク候補を拾う作業と、表の形を揃える作業は減らせます。

この一周で出力が安定しなければ、APIをつないでも安定しません。 曖昧な判断まで自動化されるだけです。

Notionに用意する項目

タスク用のデータベースには、運用で確認できる項目だけを置きます。

項目用途空欄の扱い
タスク名実行する行動動詞で始まらなければ修正
担当者実行責任を持つ人不明なら未定
期限完了を確認する日発言がなければ未定
ステータス未着手、進行中、完了登録時は未着手
元会議判断の根拠会議名か議事録URL
確認者登録内容を確定した人自動入力しない

優先度を入れたくなるかもしれません。 ただ、会議で決めていない優先度をChatGPTに推測させると、判断の根拠が消えます。

必要なら「要確認」という状態を作り、人が決めてから高、中、低へ移します。

議事録をタスク候補へ変える指示

プロンプトでは、タスクの形式より不明情報の扱いをはっきりさせます。

次の議事録から、実行が必要な発言だけをタスク候補として抽出してください。 タスク名は「確認する」「送る」「作成する」など、行動が分かる形にします。 担当者と期限は、議事録に明記されている場合だけ記入してください。 明記されていない項目は「未定」とし、推測で補わないでください。 各タスクには、根拠になった発言を短く添えてください。 出力列は、タスク名、担当者、期限、根拠発言です。

根拠発言を残すと、確認者は議事録全体を読み直さずに済みます。 それでも意味が曖昧なら、元の発言へ戻ります。

ChatGPTへ「優秀なプロジェクトマネージャー」という役割を与えるだけでは、推測は止まりません。 分からないときの出力を指定するほうが効きます。

人が確認する三つの列

出力された表で、タスク名、担当者、期限を順に見ます。

タスク名

「資料について」のような名詞だけでは、完了を判定できません。 「提案資料の金額を確認する」のように、行動と対象が分かる形へ直します。

担当者

発言者と担当者は一致するとは限りません。 「確認しておきます」という発言なら候補になりますが、「確認が必要ですね」だけでは担当者は決まりません。

期限

「来週」「次回まで」は、会議日や次回開催日がなければ日付へ変換できません。 ChatGPTに日付を補わせず、確認者がカレンダーと照合します。

この三列が確定して初めて、Notionのタスクになります。

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一週間使ってから入力を自動化する

手動運用を数回続けると、修正の傾向が見えてきます。

  • 担当者が「未定」になる会議が多い。
  • 期限の言い方が人によって違う。
  • タスクではなく決定事項まで抽出される。
  • 同じタスクが複数の発言から重複して作られる。

この段階で、会議の進め方かプロンプトを直します。 自動化は、その修正後です。

Notionの公式APIでは、接続に明示的な権限を与え、ページやデータソースへ行を作成できます。 2025年以降はデータベースとデータソースの扱いが分かれており、APIバージョンによってリクエストの形も異なります。

自作する場合は、Notion APIの概要データベースの操作ガイドを実装時に確認します。 ZapierやMakeなどの連携サービスを使う場合も、どのページを読み書きできるかを確認します。

自動登録の対象は、人が「確定」とした行だけに絞ります。 要確認の行まで流すなら、Notion側で別のビューへ分けます。

週次レビューは、原因を決めさせない

Notionにタスクが蓄積すると、週次報告もChatGPTで作れます。

完了、進行中、期限超過の件数を渡し、事実の要約と確認事項を分けて出させます。

次のタスク一覧から、完了、進行中、期限超過を分けてください。 件数とタスク名はデータどおりに記載してください。 遅延理由は断定せず、確認すべき質問として出してください。

タスク一覧だけでは、遅れた理由まで分かりません。 担当者の能力、見積もり、割り込み、依存タスクのどれが原因かは、追加の情報が必要です。

AIに原因を一つ作らせるより、次の会議で聞く質問を作らせます。

会議データを入力する前の確認

議事録には、顧客名、契約、未公開の計画、個人情報が含まれることがあります。

個人向けChatGPTでは、Data Controlsからモデル改善への利用をオフにできます。 ChatGPT Business、Enterprise、APIは、入出力を既定でモデル学習へ使わないとOpenAIが案内しています。

詳しい扱いは、OpenAIのData Controls FAQBusiness向けデータ方針で確認できます。

ただし、設定だけで入力許可が決まるわけではありません。 会社の規程、顧客との契約、録音への同意が先です。

接続用のトークンやAPIキーを議事録やプロンプトへ貼ることも避けます。 Notionの公式クイックスタートも、トークンをソースコードへ保存せず、環境変数などで管理するよう案内しています。

自動化で消すものを間違えない

会議後の転記は、減らしてよい作業です。 一方で、誰が何をいつまでにするかを決める時間は残ります。

ChatGPTが候補を拾い、Notionが記録を保つ。 人は、曖昧な約束を確定する。

この順番なら、自動化しても責任の場所が消えません。 会議の翌日に「これは誰の仕事だったか」と探す時間も、少しずつ減らせます。

タスク管理以外も含めて改善対象を選ぶ方法は、AI業務効率化ロードマップで扱っています。

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